【妊活日記2】リセット、夫の言葉

妊活日記-いつかの小窓から 未分類


やってきました、リセット。

毎度のことながら、やっぱりちょっと落ち込みます。

仕方ないさ、次があるよと自分に声をかけながら、「でもこれ、いつまで続けるの?」と自問するやるせない日々。

そんな時に思い出すのが、結婚した時に夫がかけてくれた言葉です。

不妊治療が必要だと分かったのは、20歳の時。当時お付き合いしていた彼氏、今の夫は穏やかで、私とは正反対のタイプ。そしてものすごい子供好きでした。

だからこそ、「離れなければ」と考えたのです。

打ち明けた時に言われたのは、同情でも心配でも、励ましでもなく「それは違う」という、ある種の叱責でした。

「Nanはさ、結婚を履き違えてないか?」

「俺は、結婚っていうものはパートナーと一生寄り添いたい、一緒に生きていきたいと思った時のひとつの形だと思ってる。
だから必要なのは、結婚するときに ”お互いが同じ気持ちか” の一点であって、それ以外のことは必要ないと思う」

「結婚がゴールなのではなくて、今後の人生のスタートに立つってこと。木に例えるなら、根っこの部分だよね。その根が育っていって、その先の枝葉の部分に”子供”っていうワードがあることはいいと思うんだけど、その順番を間違えたらダメじゃないの?
”あの花を咲かそう”と思って根っこは育ってないでしょ、たまたま”この花が咲いたんだ〜”って感じのはずだよ」

目から鱗でした。

同時に、「確かにそうだ」と思ったのです。

結婚=子供ではない。
だから、「子供が欲しいから結婚しよう」は本質的な話ではないですよね。

そして、彼は続けました。

「でも、俺が子供好きだって知ってるからそう言ってくれたんでしょ?それはありがとうね。でもね、俺は別に子供がいない人生でも、Nanと一緒ならそれでいいと思ってるから、そこだけは忘れないでほしい」

「今はすごく医療も発達しているし、色々方法があるはずだ。早く取り組むに越したことはないから、俺が大学を卒業したら結婚しようか。」

大学生の口約束だ、と思うかもしれませんが、彼は本気でした。

都会の大学で、都会に就職するはずでしたが「結婚して、妊活するなら味方が少しでも多い方がいいはずだ」と地元の田舎に就職。そしてその半年後、宣言通り入籍しました。

この時の彼の言葉があるから、今も妊活を続けられています。
リセットがきて、落ち込んだとしても

「2人の人生でも、それはそれでいいな」

そう思う気持ちもあるからこそ、今日も穏やかに生活できている気がします。

いつか、家族が増えたらそれはそれで面白いけど、彼と暮らしていけるという現実で、私の人生は十分です。そう思って、これからものんびり妊活していきたいですね。

さあ、明日はリセット後の病院です。
気を取り直して、ゆったり頑張りましょう!